鈴木（勘）ゼミでは、デザイン思考を活用した「国東の活性化」をテーマに、ソーシャルデザインの学習と実践という社会活動を行っています。
　この国東に関わるゼミ活動は2013年から始まりましたが、本格的には2014年度の春に徹底した、フィールドワークを行い、5つの地域的課題を確認しました。具体的には、「市としての一体感がない」「観光資源の魅力を十分に外部に伝達できていない」「経済力、人口減少など構造的問題」「不満は多いが他力本願」「施策が総花的で効果が見えない」などです。
　そしてそれらの課題を解決するために2つの着眼点を定めました。まず第一の着眼点が「国東を知らしめる」、そして第二が「国東を束ねる」です。素晴しい自然、歴史、文化、そして人々が息づくこの国東の良さを、外部の人々が理解しているとは言い難い状況です。またそれ以上に、国東の人々自身が、その国東の良さを十分に認識しているとも言えません。
　そこで、これらの問題解決のため、2つの着眼点に沿った具体的なプロジェクトをスタートしました。すなわち、「情報発信」プロジェクト（PJT）、「子供ヤング」PJT、「お寺ステイ」PJTをなどの３つです。2014年度から具体的な活動を実施していますが、今年度は過去のPJT活動の実績を引継ぎ、さらに意味のある活動へと発展させるべく、日々改善に取り組んでいます。