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Kunisaki Project in 2014
子供ヤングプロジェクト in 2014
このPJTは、高校生や小学生と一緒に国東を活性化することが目的でした。そのためにデザイン思考を活用したワークショップを行いました。
秋学期の活動
10月 第1回(別府青山高校にて)
プロトタイピングの第1回目は、別府市内の別府青山高校に協力いただいて、学校内で感じる不便な点を改善するというテーマで行いました。参加者は別府青山高校の生徒4人。デザイン思考ワークショップにゼミ生も四苦八苦しつつも実施することが出来ました。高校生からも多くのフィードバックが得られ、今後も改善しながら学んでいきたいと思える回でした。
実行する前段階で苦労したことは、高校生にもデザイン思考を理解してもらうためのPPT作成です。今まで作ったPPTだと抽象的な言葉や高校生が普段見慣れない言葉や文字などが多用されていたので、どうしてもわかりにくくなっていました。それを改善するために、写真多めにしたり文字を少なめにしたりなどの工夫をしてデザイン思考を理解してもらえる仕組みを作成しました。しかし、デザイン思考で何が学べるのか曖昧という指摘が高校生からあり、製作者とのギャップがあると感じました。
11月 第2回(国東高校にて)
第2回目はいよいよ国東で行いました。国東高校の生活の中で感じる不便な点を便利に変えてみるというテーマの下、ゼミ生と国東高校の生徒8人でワークショップを実施しました。問題点としては、テスト期間中に職員室に自由に出入りできないことや、トイレットペーパーがすぐになくなってしまうことが不満に挙げられていました。それを解決するために、前者は職員室の前に全教員のボックスを設置すること、後者はマイ・トイレットペーパーを設ける、などのアイデアが出ました。前回より時間も短縮でき、デザイン思考をより分かりやすく伝えることが出来ました。
今回は前回の課題であったタイムマネジメントを意識して行いました。先方の都合で3時間しか時間がありませんでしたが、それをポジティブに捉え、どうすれば3時間に収めることができるのか考えました。前回2部構成だったのを1部構成にして、説明も簡潔なものにしました。その結果3時間以内に収めることができ、高校生からは「もっとやりたかった」という声も上がりました。また第1回では参加人数が4人でしたが、第2回では倍の8人で実施しました。人数を増やしても時間を短縮できたことは今後の自信につながりました。
12月 第3回(興導寺にて)
第3回目は国東のお寺で行いました。参加者は地元の小学生2人と、お寺ステイPJTと合同でAPUの国際学生にも参加してもらいました。小学生対象のワークショップということで、今まで以上に分かりやすく伝えられるように努力しました。テーマも家庭で感じる不便な点を改善するというものに変えました。そのテーマで実行した結果、「お父さんがゴミをキチンとごみ箱に捨てない」という課題が指摘され、ラジコンカーにごみ箱を促すキャッチコピーを車体につけて走らせるという面白い案が生まれました。小学生らしい柔軟な発想で出たアイデアでした。
今回は初めて日英両言語でワークショップを行ったのですが、プラス面とマイナス面がありました。プラス面としては、子供たちのサポートをはじめ、国際学生同士でフォローし合う場面が見られたことです。逆にマイナス面では、子供とは日本語、国際学生とは英語でコミュニケーションをしたために、どちらかだけの説明ではどうしても理解が偏ってしまうことです。子供達だけに説明すると国際学生が理解できません。国際学生の学生への説明を長くしてしまうと子供達の集中力が途切れてしまいました。子供達と国際学生の両方に配慮することが求められると感じました。
2014年度子供ヤングPJTまとめ
多くの出会いがあり、3回のプロトタイピングを行うことができました。第1回はPJTリーダーの友人から別府青山高校の方を紹介してもらい実現しました。そして第2回目は、今度は別府青山高校の方から国東高校の方を紹介していただきました。さらにその出会いから、2015年3月には国東高校の先生方の前で、デザイン思考に対するプレゼンする機会を得ることができました。
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